WH18DE vs WH36DD
ハイコーキ 18V と 36V マルチボルト、インパクトはどっちを買う?
結論:WH18DE と WH36DD、どちらを買うか
- 価格差 希望小売価格(税別)の差は本体のみで ¥5,800、セットで ¥16,200。どちらも WH36DD が高い設定です。
- 性能差 最大締付トルクは 175 vs 200N·m の 25N·m 差。高力ボルトの上限は M12 vs M14 で 1 サイズ違い、全長は 134 vs 118mm で WH36DD の方が 16mm 短い。
- 互換性 電池に互換はありません。WH18DE は 18V スライド式(BSL18XX)専用、WH36DD はマルチボルト専用で 18V スライド式は使用不可です。
まず数字を並べます。WH18DE は 18V、最大締付トルク 175N·m、無負荷回転数 0〜3,100min⁻¹、打撃数 0〜3,400min⁻¹、質量 1.5kg(BSL1840M 装着時)、寸法 134×224×29mm、ヘッド長 120mm。締付け能力は小ねじ 4〜8mm、普通ボルト M5〜M16、高力ボルト M5〜M12、コーススレッド 22〜125mm。最低回転数を 100min⁻¹ まで下げ、トリガの遊び量を減らしてスイッチ操作性を上げた、という説明が公式ページにあります。対する WH36DD はマルチボルト蓄電池(36V-2.5Ah / 18V-5.0Ah)で、最大締付トルク 200N·m。回転数はソフト 0〜900、パワー 0〜3,400、ボルト 0〜2,900、テクス 0〜3,700、細ビス 0〜420min⁻¹ に APP モードを加えた多段構成、打撃数はパワーモードで 0〜4,100min⁻¹。質量 1.6kg(BSL36A18BX 装着時)、寸法 118×243×29mm、ヘッド長 111mm、LED 9 灯(強・中・弱の調光付き)、IP56 の防じん防水、トリプルハンマ機構、オートスロー、スマートフォンアプリ連携まで載っています。締付け能力は高力ボルトが M5〜M14 と、WH18DE の M12 より 1 サイズ上。ただし選択の決め手はここではありません。WH36DD の公式仕様には 18V スライド式蓄電池は「ご使用になれません」と明記されていて、逆に WH18DE は 18V スライド式(BSL18XX シリーズ)専用です。つまり電池が行き来しない 2 台です。すでにハイコーキの 18V スライド式を何本も持っているなら WH18DE を本体のみ(NN、税別 ¥26,900)で足すのが最短。これからハイコーキで工具を増やす、あるいはすでにマルチボルト機を持っているなら WH36DD です。価格差は本体のみで ¥5,800、セットで ¥16,200。機能差を考えれば、この差自体は大きくありません。
30 秒診断:あなたのケースで判定
30 秒診断
- Q1 いま持っているハイコーキの電池は?
- Q2 締める一番大きいボルトは?
- Q3 主な作業場所は?
- Q4 予算の考え方は?
両機ともおすすめゾーン。後悔回避のチェックを必ず読んでください。
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スペック早見表
同等のスペック行(5 件)を見る
※ スペックと希望小売価格は HiKOKI 公式製品ページの記載(2026-09-12 閲覧)。出典:WH18DE https://www.hikoki-powertools.jp/products/powertools/li-ion-drill/wh18de/wh18de.html / WH36DD https://www.hikoki-powertools.jp/products/powertools/li-ion-drill/wh36dd/wh36dd.html 。希望小売価格は税別・メーカー公表値で、実売価格とは異なります。最大締付トルクはメーカー規定の測定条件での値です。質量は WH18DE が BSL1840M、WH36DD が BSL36A18BX を装着した状態の値で、比較の基準となる蓄電池が異なります。WH18DE のモード切替・LED 仕様・防じん防水等級、および両機の発売時期は公式仕様表に項目が見当たらないため「公表値要確認」としています。WH36DD の回転数・打撃数はモードによって値が変わるため、表には最も速いモードの値を記載しています。
WH18DE と WH36DD を分ける 6 つの軸
電池が行き来しない:ここが最大の分岐点
引き分け(互角) 持っている電池がそのまま答えになる組み合わせ
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スペック比較の前に確認してほしい一点です。WH18DE の対応蓄電池は 18V スライド式(BSL18XX シリーズ)。WH36DD はマルチボルト蓄電池(BSL36A18BX)で、公式仕様に従来の 18V スライド式は「ご使用になれません」と明記されています。つまり、どちらを買うかは「いま何本の、どの電池を持っているか」でほぼ決まります。電池と充電器は工具本体より長く付き合う資産で、セットと本体のみの価格差を見るとその比重がはっきりします。WH18DE はセット(2LC)税別 ¥71,000 に対し本体のみ(NN)¥26,900 で差額 ¥44,100。WH36DD はセット(2XH)¥87,200 に対し本体のみ ¥32,700 で差額 ¥54,500。本体 1 台より電池・充電器の方が高い構成です。すでに持っている側で買えば、この差額を丸ごと節約できます。逆に、これから増やすつもりの側と違う方を買うと、二重に電池を抱えることになります。
175 vs 200N·m:差は 25N·m、効くのは高力ボルトの上限
WH36DD の勝ち(やや差) 高力ボルトは M12 vs M14。M14 が出るかどうかで決まる
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最大締付トルクは WH18DE が 175N·m(1,786kgf·cm)、WH36DD が 200N·m(2,040kgf·cm)。差は 25N·m で、比率にすると約 14% です。ただし現場で効いてくるのは、この数字そのものより締付け能力の上限の方。普通ボルトはどちらも M5〜M16、小ねじは 4〜8mm、コーススレッドは 22〜125mm で同じですが、高力ボルトだけ WH18DE が M5〜M12、WH36DD が M5〜M14 と 1 サイズ違います。高力ボルトの M14 が出る仕事があるなら WH36DD 一択、出ないなら 175N·m で足ります。逆に言えば、造作・内装・電気工事でコーススレッドと小ねじが中心という使い方なら、この 25N·m 差を体感する場面はほとんどありません。トルクの数字はメーカー規定の測定条件での値なので、カタログ差がそのまま現場差になるとも限りません。
全長 134 vs 118mm:短いのは 36V の方
WH36DD の勝ち(やや差) 全長は WH36DD が 16mm 短い。狭所は 36V が有利
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電圧が上のモデルは大きい、と思い込みがちですが、この 2 台は逆です。寸法は WH18DE が 134×224×29mm(全長×高さ×センタハイト)でヘッド長 120mm、WH36DD が 118×243×29mm でヘッド長 111mm。全長で 16mm、ヘッド長で 9mm も WH36DD の方が短い。天井際、根太の間、分電盤の中といった「工具の全長がそのまま入るか入らないか」を決める場面では、この差がはっきり出ます。一方で高さは WH36DD の方が 19mm 高く、これは主にマルチボルト蓄電池の厚みぶんです。足元に置いたときの安定感や、腰袋への収まりは WH18DE の方が素直。質量は 1.5kg(BSL1840M 装着時)vs 1.6kg(BSL36A18BX 装着時)で 0.1kg 差ですが、比較の基準になっている電池が違う点は押さえておいてください。同じ容量の電池同士で比べた数字ではありません。
モードと LED:装備の厚みは WH36DD が別格
WH36DD の勝ち(明確に差) 6 モード+LED 9 灯調光+アプリ連携。装備は WH36DD
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WH36DD はソフト・パワー・ボルト・テクス・細ビス・APP の多段モードを持ち、回転数はソフト 0〜900、パワー 0〜3,400、ボルト 0〜2,900、テクス 0〜3,700、細ビス 0〜420min⁻¹。打撃数はソフト 0〜2,000、パワー 0〜4,100、テクス 0〜2,200min⁻¹。LED は 9 灯で強・中・弱の調光に加え、連続点灯とトリガ連動を選べます。トリプルハンマ機構、オートスロー、Bluetooth 蓄電池を使ったアプリでのカスタマイズも公式に記載があります。対する WH18DE は無負荷回転数 0〜3,100min⁻¹、打撃数 0〜3,400min⁻¹ の単純構成で、モード切替と LED の仕様は公式仕様表に記載が見当たらず公表値要確認です。ただし WH18DE 側にも狙いはあって、最低回転数を 100min⁻¹ まで下げ、トリガの遊びを減らすことでスイッチ操作性を上げた、と公式に書かれています。モードで切り替えるか、トリガの踏み込みで加減するか、という思想の違いと読むのが正確です。
価格差:本体のみ ¥5,800、セット ¥16,200
WH18DE の勝ち(やや差) 18V 資産があるなら WH18DE の NN が総額最安
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希望小売価格(税別)は、本体のみが WH18DE(NN) ¥26,900/WH36DD(NN) ¥32,700 で ¥5,800 差。セットが WH18DE(2LC) ¥71,000/WH36DD(2XH) ¥87,200 で ¥16,200 差です。本体だけで見れば ¥5,800 の差しかなく、モード数・LED 9 灯・IP56・アプリ連携という装備差を考えれば、WH36DD の方が「価格に対して積んでいる」と言えます。それでも WH18DE に理由があるのは、繰り返しになりますが電池です。18V スライド式を何本も持っている人にとって、WH36DD を選ぶことは電池と充電器を買い直すことを意味します。セット価格 ¥87,200 が実質的な入場料になるので、そこまで含めて比べると判断は変わります。1 台目、あるいはハイコーキに乗り換える最初の 1 本なら WH36DD のセット。18V の資産がある人は WH18DE の NN。これが素直な結論です。
ほぼ同等の軸(1 件)を見る
- 防じん防水と付属品:IP56 は WH36DD のみ記載 IP56 の記載があるのは WH36DD だけ
買う前に確認:あなたの選択を後押し
WH18DE を検討中の人へ
WH18DE を選んで OK な理由
- 18V スライド式の電池を何本も持っているなら、WH36DD を選ぶことは電池・充電器を買い直すことと同じです。本体差 ¥5,800 では済みません。
- 高力ボルトが M12 までで収まる仕事なら、200N·m と 175N·m の差を実感する場面はほとんどありません。
- モードを使い分けず、トリガの踏み込みで加減する使い方なら、WH36DD の多機能はそのまま余剰になります。
WH18DE で気をつけたい失敗
- 「18V も 36V も同じハイコーキだから電池は共通」と考えると失敗します。WH18DE にマルチボルト運用は想定されていません。
- 本体のみ(NN)を買ったのに手持ちが古い 14.4V だった、というのはよくある取り違えです。BSL18XX シリーズかどうか確認してください。
- モード切替がない前提で選ぶこと。細ビスを潰したくない作業は、トリガ操作で低速を作る使い方に慣れが要ります。
WH36DD を検討中の人へ
WH36DD を選んで OK な理由
- マルチボルト機をすでに持っているなら、WH18DE を買うと 18V スライド式の電池をわざわざ用意することになります。
- 高力ボルト M14 が出る現場では、WH18DE は締付け能力の範囲外です。ここは価格差では埋まりません。
- 天井裏や暗所が多い作業では、LED 9 灯の調光と全長 118mm の短さが日々の速度差になって効いてきます。
WH36DD で気をつけたい失敗
- 手持ちの 18V スライド式が使えると思って本体のみ(NN)を買うと、動かせません。公式に「ご使用になれません」と明記されています。
- 200N·m を過信して高力ボルト M16 に使うのは範囲外です。締付け能力は M5〜M14 までです。
- LED を連続点灯のまま使うと電池の持ちに影響します。トリガ連動と使い分けてください。
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よくある質問
用語ミニ辞典(初めて見る言葉があったら)
- ブラシレス
- モーターの種類。摩耗するブラシがないので寿命が長く高効率
- マルチボルト
- ハイコーキの 18V/36V 自動切替バッテリー規格
- LXT
- マキタの 18V バッテリー規格の総称
- AMPShare
- ボッシュ主導のバッテリー共有規格(フェイン等と互換)
- Powerstack
- DEWALT の高密度パウチ型バッテリー
- IP56
- 防塵 5・防水 6 等級。粉塵・水しぶきに強い
- N·m
- トルクの単位。ネジを締める力の強さ
- rpm
- 1 分間の回転数
- 打撃数
- インパクトドライバが 1 分に何回叩くか(bpm)
- トリプルハンマ
- 打撃機構の方式。3 つのハンマで効率よく回す
- クラッチ
- ドリルドライバで「これ以上締めない」を機械で止める機構
- Hex
- 六角軸。1/4 インチ Hex が主流の差込形式
- 角ドライブ
- インパクトレンチのソケット差込部(1/2 インチ等)
- BSL18xx / BSL36xx
- ハイコーキのバッテリー型番。先頭が電圧クラス
- BL18xx / BL14xx
- マキタのバッテリー型番