外壁・屋根・足場の面積、塗料の必要量をまとめて概算する

建物の間口・奥行・階の高さを入れるだけ。見積を作る前、あるいは受け取った見積の桁が 合っているかを確かめる前の「当たり」を付けるための道具です。 登録も送信もありません。入力した数字はこのページの中だけで計算され、どこにも送られません。

1. 建物のかたち

正面から見た横幅
横から見た奥行
階高。木造在来は 2.9〜3.0m が目安
妻壁があるなら、軒から頂点までの高さを入れる。無ければ 0
出隅入隅が増えるぶん周長は伸びる

既定値は 間口 9.1m × 奥行 7.28m(5 間 × 4 間)の総二階。 建坪 約 66.3m²(約 20 坪)、延床 約 132.5m²(約 40 坪)の想定です。 自分の家の数字に置き換えて使ってください。

2. 開口部(窓・ドア)を引く

実務では「小さい窓は引かない(塗り手間がむしろ増えるため)」という考え方もあります。 ここでは入れた分だけ素直に引きます。ざっくりでよければ既定値のままでも構いません。

3. 屋根

勾配係数 = √(1 + (寸 ÷ 10)²) で計算
四周に出る分。ケラバも同じ値で見る

4. 塗料

メーカーの仕様書の数値を入れる。シリコンで 6〜8 が多い
飛散・付着ロス。10〜20% で見るのが一般的

概算の結果

建物の外周—m
壁の総高さ(軒高)—m
開口部の合計—m²
外壁の塗装面積—m²
屋根の面積—m²
足場の架面積—m²
外壁の塗料—L
これは概算です。 実際の見積・発注は必ず現地の実測と図面で確定させてください。 出隅入隅、付帯部(雨樋・破風・軒天・シャッターボックス)、下地の傷み具合、 既存塗膜の種類によって数量も手間も変わります。 このツールは「桁が合っているか」「相見積もりの数字が極端におかしくないか」を 見るための道具として使ってください。
計算に使っている式

外周 = (間口 + 奥行) × 2 × 平面形状の補正

軒高 = 1 階あたりの高さ × 階数

外壁面積 = 外周 × 軒高 + 妻側の追加分 − 開口部の合計

屋根面積 = (間口 + 軒の出 × 2) × (奥行 + 軒の出 × 2) × 勾配係数
勾配係数 = √(1 + (勾配の寸 ÷ 10)²)。4 寸なら約 1.077 倍になります。

足場の架面積 = (外周 + 8) × (軒高 + 1)
建物から離して足場を組むぶん、外周に 8m を足すのが慣習的な概算式です。

塗料の量 = 外壁面積 ÷ 塗布量 × 塗り回数 × (1 + ロス率)

妻側の追加分 = 頂点までの高さ × 間口 ÷ 2 × 2 面(= 頂点高 × 間口)として計算しています。

コピー用のテキスト

外壁の面積は、こう出す

外壁塗装の見積書を見て、最初に引っかかるのは「外壁 175m²」という数字だと思います。 この 175 という数字がどこから出てきたのか。合っているのか。

答えを先に書きます。計算式そのものは、そんなに難しくありません。 難しいのは、どこまで引いてどこから足すか、という実務の判断のほうです。

外壁面積の基本の式

外壁面積 = 建物の外周 × 軒の高さ − 開口部の面積

外周

外周 = (間口 + 奥行) × 2

間口 9.1m、奥行 7.28m の総二階なら、(9.1 + 7.28) × 2 = 32.76m。

注意点がひとつ。この式が使えるのは平面が長方形のときだけです。 L 字型や、玄関まわりが出っ張っている建物は、出隅・入隅が増えるぶん外周が伸びます。 凹凸の多い家では 6〜12% ほど足して見ておくと、実測との差が小さくなります。 上のツールの「平面のかたち」がこの補正にあたります。

軒高

軒高 = 1 階あたりの高さ × 階数

木造在来の 2 階建てなら、階高 2.9〜3.0m が目安です。3.0m × 2 階 = 6.0m。

切妻や寄棟で妻壁がある場合は、その三角形の面積を別に足します。 三角形なので「妻の頂点までの高さ × 間口 ÷ 2」を、妻側の面数ぶん加算します。

開口部

窓とドアの面積を引きます。よくあるサイズだと、おおよそ次のとおりです。

開口部おおよその寸法面積
腰高窓1.65m × 1.1m約 1.8m²
掃き出し窓1.69m × 2.0m約 3.4m²
小窓(トイレ・浴室)0.6m × 0.9m約 0.54m²
玄関ドア0.9m × 2.0m1.8m²

ここで実務上の分かれ道があります。小さい窓は引かない、という考え方です。 小窓のまわりは養生とケレンの手間がむしろ増えるので、面積から引くと実態と合わなくなる、 という理屈です。業者によって扱いが違います。

どちらが正しいというより、 見積書に「開口部を引いているかどうか」が書かれているかが大事です。 書かれていなければ、そこは聞いていい場所です。

屋根の面積:勾配係数を掛ける

屋根は傾いているので、上から見た面積(水平投影面積)より実際の面積のほうが大きくなります。 そこで掛けるのが勾配係数です。

勾配係数 = √(1 + (勾配の寸 ÷ 10)²)

勾配係数
2 寸1.0198
3 寸1.0440
4 寸1.0770
5 寸1.1180
6 寸1.1662
8 寸1.2806
10 寸(矩勾配)1.4142

日本の住宅で一番多いのは 4 寸前後です。1.077 倍、つまり 8% 弱増えると 覚えておけば、現場で暗算するときに困りません。

屋根面積は軒の出も含めます。

屋根面積 = (間口 + 軒の出 × 2) × (奥行 + 軒の出 × 2) × 勾配係数

軒の出は 0.45〜0.9m が一般的です。これを忘れると屋根面積が 1 割近く小さく出ます。

足場の面積:外周に 8m を足す

足場の見積は「架面積(かけめんせき)」で出します。慣習的な概算式はこれです。

足場架面積 = (建物の外周 + 8m) × (軒高 + 1m)

なぜ 8m を足すのか。足場は建物にぴったり付けるわけではなく、壁から数十センチ離して組みます。 その離れのぶん、足場の外周は建物の外周より長くなる。 四隅それぞれで伸びる分をならして、慣習的に +8m としているわけです。

高さに +1m するのも同じ理由で、軒より上に手すりや作業床が出るからです。

先ほどの例だと (32.76 + 8) × (6.0 + 1) = 285.3m²。

足場の単価が m² あたり 700〜1,000 円前後で語られることが多いので、この規模なら 20 万〜28 万円という桁になります。 見積書の足場代がこの桁から大きく外れていたら、単価か面積のどちらかを確認する価値があります。 (地域と時期で相場は動くので、金額そのものを断定するものではありません)

塗料の必要量

必要量(L) = 塗装面積 ÷ 塗布量(m²/L) × 塗り回数 × (1 + ロス率)

塗布量はメーカーの仕様書に書いてあります。 カタログの数字を使ってください。シリコン系で 6〜8m²/L あたりが多い範囲です。

塗り回数は下塗り 1 回+上塗り 2 回の3 回が標準です。 2 回で済ませる提案があった場合、それは仕様として妥当かどうか確認する場所になります。

ロス率は飛散と付着で 10〜20%。ローラーか吹き付けかでも変わります。

外壁 175m²、塗布量 7m²/L、3 回塗り、ロス 10% なら、 175 ÷ 7 × 3 × 1.1 = 約 82.5L。16L の一斗缶で 5 缶強、という見当がつきます。

この計算を何に使うか

正直に書きます。この計算は、契約の根拠にはなりません。

実際の工事は、現地で実測して、下地の傷み具合を見て、 付帯部(雨樋・破風・軒天・シャッターボックス)を拾って、はじめて数量が確定します。 ここで出るのはあくまで概算です。

では何のために計算するか。桁が合っているかを確認するためです。

  • 相見積もりを 3 社取ったら、外壁面積が 120m² と 175m² と 210m² だった
  • このとき、どれが実態に近いのかを判断する材料になる
  • 極端に小さい面積は「安く見せるために引きすぎている」可能性があり、 極端に大きい面積は「多めに見積もっている」可能性がある

どちらにしても、面積の根拠を聞くのが正しい次の一手です。 そのときに自分で計算した数字を持っていると、話が早く終わります。

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このツールは概算のための計算機です。算出された数値について、作成者は一切の責任を負いません。 工事の発注・契約は必ず有資格者による現地調査と正式な見積書に基づいて判断してください。
入力した数値はブラウザの中だけで処理され、送信・保存はされません。
このページの解説は、建設・住宅分野の実務経験をもとに生成 AI を使って構成しています。 計算式と数値は公開されている一般的な計算方法に基づき、代表的なケースで手計算による検算を行っています。